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関東の諸都市・地域を歩く
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#184 越生の山なみを歩く ~ハイキングの多様なコースを辿れる町~ 2021年5月20日、埼玉県中西部の越生町を訪れました。関東山地へと続く外秩父山地や丘陵地域が関東平野に接する地域に位置しています。そこから流出する清冽な河川にも恵まれて多種多様なハイキングコースが存在していることから、町は全国に先駆けて「ハイキングのまち」を宣言し、町民の健康増進を推進しています。
東武越生線とJR八高線の共用駅である越生駅は、丘陵地域抱かれる場所に町場を形成してきた越生町の中心地に位置しています。駅を出て西へ進み、市街地になっている県道を横断して直進すると、法恩寺の境内へと行き着きます。天平年代に行基が開祖したとする寺伝も存在する古刹は、源頼朝や徳川家康など歴代の施政者から寄進を受けて存立しています。門前の町道を北へ進み、合流する道幅の広い町道を西へ、ゆるやかに上る道を進みます。坂道の途中に鎮座する越生神社は、1909(明治42)年)に神社合祀令により琴平神社を主として複数の神社が合祀され、この場所に遷座されました。さらに車道を進み、越生の市街地を望む高台へ。さくらの山公園や無名戦士の墓(第二次世界大戦後に、日本世界各地平等に慰霊するため造営された霊廟)などが位置する場所から、町の中央に聳える大高取山へのハイキングコースを進みます。 山肌の多くは植林により生育したと思われる杉などの人工林ですが、低木も程よく繁茂していて、小さな花々もたおやかに咲いていました。時々古い堆積岩の露出する場所もあって、秩父古生層へと連なる、古生代の付加体の名残を見ることができます。この日は曇りの天気で、時折小雨の降る陽気であったため、滑りやすい山道に気を遣いながら到達した大高取山への山頂からは、霧が巻いていて十分な眺望を望むことはできませんでした。
大高取山からはやまを北西側へと降りて、越辺川流域のエリアへと進みます。早春には梅の花がさわやかに咲き誇る越生梅林のある地域です。山なみを滑るように流れて平地へと降りてきた越辺川は流れもとても清冽に見えて、この穏やかな里山と集落とを潤していました。ハイキングは梅林エリアからさらに北へ上谷地区の山中へと進んで、関東一ともいわれる「上谷の大クス」の威容を確認し、越生の町並みをそぞろ歩きながら駅前へと戻りました。初夏から仲夏へと進む季節の中で、雨をふんだんに溶け込ませた山なみの緑はいっそう濃く瑞々しい色合いを見せていて、夏本番への序章の空気を感じさせていました。 |
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