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関東の諸都市・地域を歩く


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#183 那珂湊から大洗へ ~ネモフィラ咲く公園と大洗海岸の風景~

 2021年5月2日、大型連休中の茨城県ひたちなか市へ、鐵道を使って訪れました。地元を通る両毛線から水戸線、そして常磐線へと乗り継いでJR勝田駅へ。ここから、ローカル鉄道(ひたちなか海浜鉄道)に乗り換えて、終点の阿字ヶ浦駅へと進みました。沿線は台地上ののびやかな風景が連続して、漁業の町として知られる那珂湊市街地をかすめて、海水浴場でも知られる阿字ヶ浦駅へとつながっていきます。

ひたちなか海浜鉄道線の車両

ひたちなか海浜鉄道線の車両(勝田駅)
(ひたちなか市勝田中央、2021.5.2撮影)
国営ひたち海浜公園・ネモフィラ

国営ひたち海浜公園・ネモフィラの丘
(ひたちなか市馬渡字大沼、2021.5.2撮影)
国営ひたち海浜公園・ネモフィラ

国営ひたち海浜公園・ネモフィラ
(ひたちなか市馬渡字大沼、2021.5.2撮影)
阿字ヶ浦海岸遠景

阿字ヶ浦海岸遠景
(ひたちなか市磯崎町、2021.5.2撮影)


酒列磯前神社・社叢
(ひたちなか市磯崎町、2021.5.2撮影)
酒列磯前神社

酒列磯前神社
(ひたちなか市磯崎町、2021.5.2撮影)

 阿字ヶ浦駅から出るシャトルバスに乗り、国営ひたち海浜公園へ。季節を問わず多くの来所のある同公園ですが、とりわけ初夏のネモフィラが見頃を迎える時季は、特にたくさんの人々が訪れています。こうした経緯もあって、ひたちなか海浜鉄道は、ひたち海浜公園まで延伸する計画が進められていると聞きます。広大な園内を進み、ネモフィラが植えられた丘へ進みます。水色というか、薄紫色というか、まるで晩春から初夏へ向かうきらめきを溶け込ませた空の色のような小さな花が、その空の向かって、丘の上を一面に覆い尽くしていました。

 広大な園内をひととおり散策して初夏の穏やかな雰囲気を存分に感じ取った後は、阿字ヶ浦駅前に戻り、駅の東邦に鎮座する酒列磯前(さかつらいそざき)神社を参詣しました。太平洋に臨む高台にある当社は、創建は856(斉衡3)年と伝わります。鳥居の先、参道を覆う社叢は、ヤブツバキやタブノキなど、暖帯性の植生によって更生されていることが特徴で、県の天然記念物となっています。この緯度における一般的な植生とは違った、温暖な気候に依拠した植生は、ここが太平洋に面して常に暖かい空気に接することができた気候的な特性を象徴したものであるように感じられました。

ひたちなか海浜鉄道・那珂湊駅

ひたちなか海浜鉄道・那珂湊駅
(ひたちなか市釈迦町、2021.5.2撮影)
大洗海岸の風景

大洗海岸の風景
(大洗町磯浜町、2021.5.2撮影)
神磯の鳥居

神磯の鳥居
(大洗町磯浜町、2021.5.2撮影)
大洗磯前神社・鳥居

大洗磯前神社・鳥居
(大洗町磯浜町、2021.5.2撮影)
大洗磯前神社

大洗磯前神社
(大洗町磯浜町、2021.5.2撮影)
鹿島臨海鉄道・大洗駅

鹿島臨海鉄道・大洗駅
(大洗町桜道、2021.5.2撮影)

 阿字ヶ浦駅から那珂湊駅へ列車で移動してからは、魚市場で多くの観光客が訪れる那珂湊の市街地を抜けて、那珂川を越える海門橋を越えて、大洗の町へと歩を進めました。磯の上に立つ「神磯の鳥居」で知られる大洗磯前神社もまた、海岸に面する段丘上の高台に鎮座していました。酒列磯前神社とは祭神を同じくするなど密接な関係があると伝えられていまして、太平洋の荒磯に向かい、地域の厚い信仰を集めてきました。大洗へと到達する頃には、大気の状態が不安定となって、雹の混じる雷雨に見舞われる中、何とか鹿島臨海鉄道・大洗鹿島線の大洗駅前へと進んで、この日の活動を終えました。古来より、そのしなやかな風光と、豊かな海産資源や農産資源に恵まれた大洗の町並みは、そうした地域性に裏打ちされた、長い歴史を感じさせました。


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