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俳句の中の地域

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#1010 名古屋城より、市街地越しに木曽御嶽山を望む風景(名古屋市中区) (2025年12月13日執筆)

 2015年12月19日、名古屋城天守から見た風景です。広大な濃尾平野に広がる大都市圏の建物群の向こう、白い雪を頂いた木曽御嶽山が輝かしく青空に屹立していました。そのほか、北アルプス連峰や白山連峰なども美しく眺望することができます。日本の中部にあって、日本の屋根の呼ばれる山々に抱かれる当地の地域性を十分に確認することができました。

名城の 北の山並 冬日和

名古屋城より、市街地越しに木曽御嶽山を望む風景(2015.12.19撮影)



#1009 本川橋より本川を望む風景(広島市中区) (2025年12月12日執筆)

 2014年12月30日、広島市の本川の夕景です。本川はかつては太田川の本流です。治水対策で市街地西部に太田川放水路ができてからはそちらが本流となって、現在では旧太田川と区別されます。太田川のつくるデルタの上に成長した広島の町にとって、水辺と橋との織りなす風景は、多くの人々にとってさまざまな憧憬を生むものではないかと想像します。

川面凪ぐ デルタの町の 冬夕焼

本川橋より本川を望む風景
本川橋より、本川(旧太田川)を望む風景(2014.12.30撮影)



#1008 高尾山頂から見たダイヤモンド富士の風景(東京都八王子市)  (2025年12月12日執筆)

 2023年12月23日、高尾山頂から見たダイヤモンド富士の風景です。高尾山頂では、毎年冬至の日前後の10日間、富士山頂に太陽が沈み、刹那輝く「ダイヤモンド富士」を眺望することができます。訪れたこの日は、好天で富士山も美しく望めましたが、夕日は丸く見えず滲んだ感じに見えていまして、また違った印象を与えるものでした。

ダイヤモンド富士の滲む 冬至の日

高尾山頂から見たダイヤモンド富士の風景
高尾山頂から見たダイヤモンド富士の風景(2023.12.23撮影)



#1007 草津温泉、湯畑の風景(群馬県草津町)  (2025年12月11日執筆)

 2013年12月31日、大晦日の草津温泉、湯畑の風景です。日本屈指の名湯として知られる草津温泉の、シンボル的存在である源泉です。周囲はぐるりと散策することができ、冬のライトアップやクリスマスツリーなど、季節ごとに輝きを放ちます。上毛かるたでも「草津よいとこ薬の温泉(いでゆ)」と詠まれています。

千両や 湯畑はらり 立つ蒸気

草津温泉、湯畑の風景
草津温泉、湯畑の風景(2013.12.31撮影)



#1006 月隈公園から日田市街地を望む風景(大分県日田市)  (2025年12月10日執筆)

 2023年12月30日、大分県日田市、月隈公園から眺めた日田市街地の年末の風景です。大分県西部に位置する内陸の日田は、筑後川水系に位置することから、福岡県側との結びつきが比較的強い土地柄です。藩政期には九州における天領地域を統括する代官所が置かれ、豆田町には昔ながらの町並みが残されています。

冬麗の天領 日田の空淡し

月隈公園から日田市街地を望む風景
月隈公園から日田市街地を臨む風景(2023.12.30撮影)



#1005 栗林公園、冬の雨の下の風景(高松市)  (2025年12月9日執筆)

 2014年12月28日、歳末の高松市・栗林公園の風景です。夜行高速バスで高松に入り、金刀比羅宮の参詣の後、徳島へ向かう前の時間を利用し訪れました。この日の天気は下り坂で、午後に入って次第に雨が降り始めていました。借景となっている紫雲山も冬の雨に烟って、訪れる人の少ない大名庭園の背後に、緩やかにたなびいていました。

冬の雨 大名庭園の 茶室

栗林公園、冬の雨の下の風景
栗林公園、冬の雨の下の風景(2014.12.28撮影)



#1004 目黒不動尊、門前の風景(東京都目黒区)  (2025年12月8日執筆)

 2021年12月9日、東京・メグロ不動尊の門前の風景です。夕刻近い冬の空は徐々に緋色の色彩を増して、楼門や黄色く色づいた銀杏の木を染め上げつつありました。江戸近郊における遊興の地としても発達した目黒不動尊界隈は、現在でも門前町として存立した雰囲気も微かに残していて、人々の変わらぬ信仰を集めています。

不動尊 緋色の空の 冬の夕

目黒不動尊、門前の風景
目黒不動尊、門前の風景(2021.12.9撮影)



#1003 養老渓谷駅、ライトアップされた風景(千葉県市原市)  (2025年12月7日執筆)

 2016年12月3日、千葉県市原市、小湊鐵道線の養老渓谷駅のライトアップされた風景です。小湊鐵道線では、例年11月中頃から12月にかけて、列車や駅舎をイルミネーションで飾るイベントが開催されていて、観光客の目を楽しませています。なお、句では終着駅と詠みましたが、実際はひとつ先の上総中野駅まで路線は延びています。

電飾の 終着駅や 冬北斗

養老渓谷駅、ライトアップされた風景
養老渓谷駅、ライトアップされた風景(2016.12.3撮影)



#1002 胡宮神社、紅葉の風景(滋賀県多賀町) (2025年12月6日執筆)

 2018年12月2日、滋賀県多賀町に鎮座する胡宮神社、紅葉の風景です。青龍山(せいりゅうざん)の巨石信仰が起源といわれる古社です。もとは敏満寺(びんまんじ)の鎮守社であったので、敏満寺の境内であったといわれる場所に建てられています。緩やかに上る石段は鮮やかな黄葉の下にあって、季節の移ろいを感じさせていました。

冬晴れの参道 石段の歩幅

胡宮神社、紅葉の風景
胡宮(このみや)神社、紅葉の風景(2018.12.2撮影)



#1001 震災の年のSENDAI光のページェントの風景(仙台市青葉区)  (2025年12月5日執筆)

 2011年12月23日、東日本大震災の年のSENDAI光のページェントの風景です。震災では、臨海部の倉庫に保管していたイベント用の電球が被災し開催が危ぶまれましたが、各地の自治体などから電球の提供があって開催にこぎ着けたと記憶しています。震災の鎮魂と復興を祈る一年の締めくくりの光は、人々の善意の暖かさに満ちていました。

終電を 出る人並や 冬木立

震災の年のSENDAI光のページェントの風景
震災の年のSENDAI光のページェントの風景(2011.12.23撮影)

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