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俳句の中の地域

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#80 区立赤塚植物園・バラの花の風景(東京都板橋区) (2023年5月29日執筆)
 
 
2022年5月18日、板橋区内を散策しました。赤塚地区にある、区立赤塚植物園に立ち寄り、季節の花々が咲く穏やかな木々の中を歩きます。初夏から仲夏へ、花の色はパステルカラーから、徐々に青系へと移り変わっていくように思います。バラの花は、その中にあって、さまざまな色を咲かせて、そうした季節の花の色を一緒くたに総括しながら見せてくれているようにも感じます。梅雨の気配も感じる白い空から降り注ぐ日の光に照らされて、いっそうバラの花は美しく目に映りました。

薔薇園や 白い雲間に グライダー

区立赤塚植物園・バラの花
区立赤塚植物園・バラの花(2022.5.18撮影)




#79 青梅市街地を望む風景(東京都青梅市) (2023年5月28日執筆)
 
 
2017年5月28日、青梅駅周辺の丘陵を巡るウォーキングを楽しみました。梅雨入りを間近に控える季節で、空はやや雲の多い一日でしたが、青梅駅北側の丘の上からは、狭山丘陵あたりと思われる稜線の向こう、池袋や新宿あたりのビル群を遠望することができました。森の緑はより成熟して、木々の花も命が漲るような芳香を漂わせていたように思います。

アカシアの花 副都心を望む森

青梅市街地を望む風景
青梅市街地を臨む風景(2017.5.28撮影)



#78 幕張新都心の都市景観(千葉市美浜区) (2023年5月27日執筆)
 
 
2012年5月20日の、JR京葉線・海浜幕張駅前の様子です。幕張新都心が広がる千葉市美浜区は、全域が埋め立て地として造成された土地に広がる行政区です。そのため、旧来からの市街地は皆無で、幕張新都心をはじめとした、現代的な都市景観のみが存在する地域となっています。海辺には人工海岸も整備されていまして、高度経済成長期以降の東京湾岸の都市化の姿を象徴する場所の一つとなっています。

走り梅雨 建設中のビル二棟

幕張新都心
幕張新都心の風景(2012.5.20撮影)



#77 昇仙峡、初夏の風景(甲府市) (2023年5月26日執筆)
 
 
2012年5月19日、初夏の甲府市・昇仙峡のみずみずしい森と渓谷の風景です。昇仙峡は紅葉の名所として知られ、秋にはたくさんの観光客がこの美しい峡谷の散策路を歩きます。紅葉がきれいな場所は新緑もまた素晴らしいのは言うまでもなくて、初夏のきらめきに満ちた昇仙峡は、秋のそれに劣らない、極上の自然の風景に出会えます。秋のハイシーズンに比べれば訪れる人も多くない傾向がありますので、梅雨入り前のこの季節が、昇仙峡をたっぷりと堪能できる時間といえるのかもしれません。

岩燕 昇仙峡の 森の朝

昇仙峡、初夏の風景
昇仙峡、初夏の風景(2012.5.19撮影)



#76 敷島公園のばら園の風景(前橋市) (2023年5月25日執筆)
 
 
2013年5月18日、地元前橋市の敷島公園にあるばら園に立ち寄った際の写真です。おそらく携帯電話で撮影したのでしょうか、写真の縦横の比率が異なっています。このばら園には、およそ600種、7,000株ものばらが植えられていまして、形や色がさまざまなばらを鑑賞することができます。写真のばらはオレンジ色が際立っていまして、つぼみが開く前の柔和な花弁の様子を表現した俳句となりました。

オレンジの 薔薇の蕾の 円きかな

敷島公園のばら園
敷島公園のばら園(2013.5.28撮影)



#75 池袋西口公園・グローバルリングシアター(東京都豊島区) (2023年5月24日執筆)
 
 
2022年5月18日の池袋駅西口周辺の風景です。東京における副都心の一つである池袋駅は、個人的な印象では、同じ副都心としての位置付けにある新宿や渋谷と比較すると、再開発などの都市的なストックの変容の度合いとしてはやや地味に感じてしまうきらいがあります。まだまだこの町の歩き方が足りないのかもしれませんね。

夏の日や 広いガラスに透ける空 

池袋西口公園
池袋西口公園、グローバルリングシアター(2022.5.18撮影)



#74 「天空のポピー畑」の風景(埼玉県皆野町) (2023年5月23日執筆)
 
 
2019年5月16日、令和になって最初の月末のこの日は、季節外れの真夏日に見舞われていました。鉄道会社主催のウォーキングイベントで埼玉県の東秩父村から皆野町へ向かいましたが、「天空のポピー畑」への道のりは炎暑との戦いでした。写真では清涼そのもののポピーの丘と空です。その鮮やかで爽やかな風合いをそのまま俳句にしてみました。

アイスランドポピー 丘のベンチの上の空

天空のポピー畑
「天空のポピー畑」の風景(2019.5.26撮影)



#73 清水園、初夏の風景(新潟県新発田市) (2023年5月22日執筆)
 
 
2010年5月22日、新潟県の下越地方を訪れました。新発田市はこの地域の中心都市の一つで、かつての新発田藩の城下町をその基礎としています。新発田城の大部分は自衛隊の駐屯地となっていますが、下屋敷であった清水園(清水谷御殿)や足軽長屋は国の名勝や文化財に指定されて、城下町の文化を今に伝えています。この日も緑濃い日本庭園は極上のきらめきをもって当地の歴史をもの勝手くれているように感じられました。

庭清水 庭園に立つ 淡き空

清水園、初夏の風景
清水園、初夏の風景(2010.5.22撮影)



#72 野山北・六道山公園、谷地田の風景(東京都武蔵村山市) (2023年5月21日執筆)
 
 
2014年5月24日は、東京都多摩地域の北部、埼玉県境に近い狭山丘陵にある都内最大の都市公園・野山北・六道山公園を散策しました。園内には里山と、丘陵に切れ込む谷地とが織りなす、穏やかな自然景観が広がっています。訪れたこの日はボランティアによる谷地田の代掻きが行われていまして、伝統文化が受け継がれる様子を見るとともに、この場所が既に現役で農業の舞台ではないことに少々の寂しさをも感じました。

谷地田の 代掻きの ボランティアの声

野山北・六道山公園、谷地田の風景
野山北・六道山公園、谷地田の風景(2014.5.24撮影)



#71 新山公園から望む本荘市街地(秋田県由利本荘市) (2023年5月20日執筆)
 
 
2011年5月14日は、秋田県沿岸南部の中心都市・本荘を訪れました。本荘を中心とした地域は由利郡の範域で、このエリアは平成の大合併を経て、現在はかつての本荘市を中心とした「由利本荘市」と、その南、旧仁賀保町を含む「にかほ市」にほぼ集約されています。新山(しんざん)公園は、本荘の市街地を俯瞰できる自然公園で、地域の中心地としての躍動と、大地に抱かれた静けさとが同居するような風景に癒やされました。

露涼し 本荘市街の 静と動

新山公園から望む本荘市街地
新山公園から望む本荘市街地(2011.5.14撮影)

                                                  
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