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俳句の中の地域

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#110 群馬県庁から見た利根川の風景(前橋市) (2023年6月28日執筆)
 
 
2009年6月2日、群馬県庁最上階の展望フロアから北側を眺めた風景です。眼下には板東一の川として知られる利根川が悠然と流れています。利根川の流れは群馬県を代表する風物で、ほぼすべての県域を流域に包摂する母なる大河です。夏の夕暮れ、群青に染まる利根川の流れの様子をそのまま俳句の中に描写しました。

大利根の 瀬は群青に 夏の夕

群馬県庁から見た利根川の風景
群馬県庁から見た利根川の風景(2009.6.2撮影)



#109 高尾山頂、青空の風景(東京都八王子市) (2023年6月27日執筆)
 
 
2018年6月2日、世界一の登山者数を誇るとも言われる、高尾山を訪れました。写真のようによい天気ではありましたが、高尾山頂からは富士山の頂を望むことはできませんでした。とはいえ、薬王院のたたずまいや、尾根の南北で異なる植生の様子など、高尾山が持つ素晴らしい文化や自然に触れることができて、たいへん快い山歩きを経験できました。

富士隠す 高尾より見る 夏の雲

高尾山頂の風景
高尾山頂の風景(2018.6.2撮影)



#108 権現堂堤・葉桜と紫陽花の風景(埼玉県幸手市) (2023年6月26日執筆)
 
 
2006年6月27日、梅雨の中休みの日が射す埼玉県幸手市・権現堂堤を訪れました。桜の名所として著名なこの場所ですが、夏は紫陽花、秋は彼岸花の咲く花の名所としても知られています。堤上のソメイヨシノはすっかりと葉桜となって緑濃い並木となっている下では、紫陽花がいっぱいに涼やかな碧や紫の花を咲かせていました。

葉桜や 権現堂堤に微風

権現堂堤、葉桜と紫陽花
権現堂堤、葉桜と紫陽花の風景(2006.6.27撮影)



#107 平林寺と境内林の新緑の風景(埼玉県新座市) (2023年6月25日執筆)
 
 
2014年6月1日、初夏の新座市・平林寺の境内林の鮮やかな風景です。埼玉県から東京都にかけての台地や丘陵地では、人々が生活に使用してきた雑木林が発達していまして、いわゆる武蔵野の原風景として今日まで残されてきました。平林寺の境内林もそのひとつで、周囲の道や野火止用水沿いにも豊かな林が広がっていまして、地域に豊かな緑色を提供してくれています。

武蔵野の 古刹の森の 半夏生

平林寺と新緑の風景
平林寺と新緑の風景(2014.6.1撮影)



#106 榛名湖と榛名富士の風景(群馬県高崎市)  (2023年6月24日執筆)
 
 
2012年6月23日に訪れた、榛名湖と榛名富士の様子です。榛名山は赤城山と妙義山とともに群馬県を代表する山岳である「上毛三山」のひとつとされています。地域の文化や歴史を題材にした「上毛かるた」の「の」の札に登場し、「登る榛名のキャンプ村」と詠まれます。高度経済成長期以降はキャンプが盛んとなった当地ですが、現在でも一部に野営可能な場所もあるようで、静かな湖畔でのひとときを楽しむことができるようです。

高原の湖畔 キャンプファイアの無

榛名湖と榛名富士
榛名湖と榛名富士の風景(2012.6.23撮影)



#105 騎西あじさいロードと青空の風景(埼玉県加須市) (2023年6月23日執筆)
 
 
2019年6月16日、きらめくような夏空が広がる加須市内を歩きました。東武の開催する駅からのハイキングで、加須駅の西口から西へ、紫陽花の花が咲く散策路がある騎西エリアへ、広大な水田の広がる大地の中を歩いて行くコースです。田植えの終わった水田は夏空からふりそそぐ日の光を浴びて輝き、紫陽花の白い花びらをいっそうクリアに見せてくれていました。

紫陽花の 花弁のひかり 碧空へ

騎西あじさいロードと青空
騎西あじさいロードと青空(2019.6.16撮影)



#104 江ノ電と紫陽花の風景(神奈川県鎌倉市) (2023年6月22日執筆)
 
 
2013年6月13日、鎌倉市の御霊神社参道近くの、江ノ電と紫陽花を一緒に撮影できる有名なスポットの写真です。鎌倉は紫陽花の時季を迎えて、紫陽花の名所という名所は、どこもたくさんの観光客でごった返していた印象です。それほどに「古都」を彩る紫陽花は湘南の海の風景にも映えて、しなやかな美しさを漂わせるのですね。

額の花 路面電車の窓の外

江ノ電と紫陽花の風景
江ノ電と紫陽花の風景(2013.6.13撮影)



#103 出雲崎・妻入りの町並みの俯瞰風景(新潟県出雲崎町) (2023年6月21日執筆)
 
 
2003年6月17日、新潟県出雲崎町の町並みを俯瞰した風景です。江戸時代に北前船の寄港地として、また佐渡からの金の集散地として幕府の直轄地(天領)だった出雲崎は大いに栄えていました。妻入りの町並みは往時の繁栄ぶりを今に伝えています。北前船の艫に立てた旗も文化財として町に伝わっているようです。仲夏から晩夏にかけて、出雲崎でも玫瑰(ハマナス)の花が咲いていたことを思い出し、俳句にまとめてみました。

玫瑰や 北前船の 艫の旗

出雲崎・妻入りの町並み
出雲崎・妻入りの町並み(2003.6.17撮影)



#102 堀切菖蒲園のハナショウブの風景(東京都葛飾区) (2023年6月20日執筆)
 
 
2008年6月1日、この日は東京の下町を歩いていたようで、その終盤に葛飾区の堀切菖蒲園に立ち寄ったようです。写真のとおり快晴の陽気の下、身頃を迎えた花菖蒲は、曇天の時のしっとりとした雰囲気とはまた違った、鮮やかな紫色を輝かしい空色に透かしていました。菖蒲園のすぐ脇には首都高速道路の高架が横切っていまして、現代の都市と江戸の残り香とが交錯するような味わいにも巡り逢える場所です。

花菖蒲 自販機の「売切」の文字

堀切菖蒲園
堀切菖蒲園のハナショウブ(2008.6.1撮影)



#101 犬吠埼灯台と太平洋の風景(千葉県銚子市) (2023年6月19日執筆)
 
 
2005年6月25日、地元群馬からはるばる東へ遠征し、太平洋に着き出した銚子へとやってきました。銚子市内を歩いたり、有数の水揚げを誇る漁港のあたりや、写真の犬吠埼などを回った記憶があります。醤油の町としても知られる銚子は、特色ある産業に支えられながら、豊かな海と自然とにも巡り会える場所であったように思います。銚子電鉄や屏風ヶ浦など、十分に行けていないエリアも含め、ぜひ再訪したいなとも思います。

白亜の灯台 夏の日のポラロイド

犬吠埼灯台と太平洋
犬吠埼灯台と太平洋(2005.6.25撮影)

                                                  
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